2026年8月31日、事業再生版令和の虎などに虎として出演する「トゥース馬場」こと馬場達也氏が、一本の動画を公開しました。
動画に登場したのは、REAL VALUEの溝口勇児さんと西川将史さんの顔写真。馬場氏は「僕はREAL VALUEじゃなくて令和の虎派です」と宣言し、地面に置いた写真へ向かってジャンプします。
いわゆる「踏み絵」として動画は拡散され、翌日には馬場氏が謝罪。その後、令和の虎二代目主宰・林尚弘社長も対応を明かしました。
きっかけとなった青山裕太社長の本家出演から、林社長が「サイレント出禁」と判断した理由、さらに「虎」の呼称をめぐる話にまで発展した一連の流れを追います。
目次
発端は青山裕太社長の「出禁解除」チャレンジ
今回の騒動を理解するには、「初期アバター」の名でも知られる青山裕太社長の動きから振り返る必要があります。
青山社長は、これまで関西版や事業再生版などの令和の虎に、審査する側の虎として出演してきた人物です。
2026年6月、青山社長はREAL VALUEから届いた食事会の招待状を破り、「僕は令和の虎派です」とアピールする動画を公開しました。林社長はこの行為を問題視し、青山社長を令和の虎関連番組から出禁とします。
それから約2カ月後の8月29日、青山社長は本家「令和の虎」に、今度は虎ではなく志願者として登場しました。
今回の目的は通常の資金調達ではなく、〇〇版令和の虎で受けた出禁措置をめぐって審査を受け、その先に本家の虎を目指すという異例のもの。希望額も「マイナス150万円」という特殊な設定でした。
収録では、青山社長が本当に令和の虎へ戻るにふさわしい人物なのか、これまでの行動や考え方について虎たちから厳しい質問が続きます。
そのなかでドラゴン細井氏が用意したのが、溝口さんと西川さんの顔写真でした。青山社長に写真を踏めるか問いかけますが、青山社長は拒否し、「それなら細井さんが踏んでください」と返します。
ただ、この「踏み絵」は、実際に写真を踏むこと自体が正解だったわけではありません。
ドラゴン細井氏は後に、踏む寸前で滑り、写真にキスするような返しを想定していたと説明。林社長も、青山社長が細井に踏ませようとした対応を問題視しました。
つまり、招待状を破った青山社長に、今度は本当に他人の写真を踏ませて忠誠心を確認した、という単純な話ではありません。青山社長がこれまでの行動を踏まえてどのような姿勢を見せるのかも含めて審査され、本家の虎入りには至りませんでした。
そして、この一幕を見た馬場氏が、その翌々日に動きます。
「俺が見せてやるよ」馬場氏が踏み絵動画を公開
馬場氏は、自身も参加するYouTubeチャンネル「新宿リベンジャーズ」で青山社長の対応に言及しました。
青山社長を「ぬるい」「中途半端」と評し、「俺が見せてやるよ」と夜の公園へ向かいます。
そこで馬場氏が用意したのが、溝口さんと西川さんの顔写真でした。
写真を地面へ置き、「僕はREAL VALUEじゃなくて令和の虎派です」と宣言。そのまま写真へ向かってジャンプします。
映像はジャンプしたところでカットされており、実際に写真を踏んだ場面までは映っていません。
それでも動画のインパクトは大きく、Xでも「踏み絵」として拡散されました。
そもそものきっかけとなった青山社長本人も、Xで「マジで踏み絵してるやん…」と反応。自分が本家で拒否した踏み絵を、今度は別の虎がやろうとするという思わぬ展開になりました。
動画に批判が広がり、馬場氏は翌日に謝罪
馬場氏の動画には厳しい反応も集まりました。
特に問題視されたのは、他人の顔写真を地面に置く表現や、「令和の虎派」であることを示すためにREAL VALUE側の人物を使った点です。
写真を使われた溝口さん本人もXで反応。過去にも林社長らの顔を立てて騒動の相手を許してきたことに触れながら、同じような行為が繰り返される状況に苦言を呈しました。
また、関西版令和の虎の主宰を務める南忠則社長も反応し、関西版への馬場氏の出禁を表明します。
批判が広がるなか、馬場氏は翌9月1日に謝罪しました。
溝口さん、この度は、大変申し訳ございませんでした。
勿論、実際に踏むという行為はしておりませんが、自分の認知を得たいという気持ちから、品位を欠く行動を取ってしまったことを深く反省しています。…— トゥース馬場♦️🔥歯科医師 (@tactatsuya0308) September 1, 2026
実際に写真を踏む行為はしていないと説明したうえで、自身の認知を得たいという気持ちから、品位を欠く行動を取ってしまったと振り返っています。
さらに「迷惑系YouTuberとやっていることは変わらなかった」と自ら厳しく反省し、溝口さんをはじめ、REAL VALUEや令和の虎の関係者などに向けて謝罪しました。
問題となった行動だけで終わらせず、自ら何がいけなかったのかまで言葉にして謝罪した形です。
林社長は動画を見た瞬間に「サイレント出禁」
騒動が広がる一方、林社長は当初、馬場氏について表立ってコメントしていませんでした。
しかし、何も対応していなかったわけではありません。
9月6日に自身のYouTubeチャンネルで騒動に触れ、馬場氏の動画を見た時点で、「サイレント出禁」と判断していたことを明かしました。
林社長があえてすぐに出禁を発表しなかったのは、問題を起こしたことで本人が注目を集め、結果として得をする状況にしたくなかったためです。
写真を使われた溝口さんには個別にLINEで謝罪する一方、馬場氏については大きく取り上げない。
問題行動によって注目を集める構図そのものを作らないことが、林社長の選んだ対応でした。
触れない方針だった林社長が、なぜYouTubeで説明した?
ただ、「触れない」という対応だけで騒動が収まったわけではありませんでした。
Xでは、SNSマーケティングについて発信するど素人ホテル再建計画氏が馬場氏の動画を取り上げ、炎上でインプレッションを獲得することと、経営者としてSNSでどう見られるかは別に考えるべきだと問題提起しました。
林社長もこの投稿に反応します。
馬場氏の行為自体が問題であることには同意しながらも、その動画を引用してさらに拡散することについては違和感があるという考えを示し、X上で議論が続きました。
林社長としては、問題を起こした人物を取り上げれば、それ自体がさらなる認知につながってしまいます。一方で、周囲が次々に取り上げれば、本家の主宰として何も説明しないままというわけにもいきません。
こうして馬場氏本人の投稿を超えて、騒動への「反応の仕方」まで話題が広がったなか、9月6日に林社長はYouTubeで自身の対応を説明しました。
サイレント出禁という判断だけでなく、なぜ表立って触れなかったのかまで語ったことで、林社長側の考えも明らかになった形です。
「本家以外は虎と呼ばない」真面目な議論からまさかの猫案も
そして林社長の話は、馬場氏一人への対応では終わりませんでした。
現在の令和の虎には、本家だけでなく数多くの〇〇版があります。
〇〇版に出演している人物が問題を起こした場合でも、外から見れば「令和の虎の虎が起こした問題」と受け取られ、本家や林社長まで説明や謝罪を求められることがあります。
そこで林社長が示したのが、「本家以外は虎と呼ばない」という方向性でした。
では、本家以外の出演者を何と呼ぶのか。
真面目な呼称整理の話が続くなか、まさかの「猫」という案も浮上します。
虎ではないなら猫――と一気にかわいらしい呼び名になりますが、もちろん正式決定ではありません。動画内でも新しい呼称について結論は出ませんでした。
一本の踏み絵動画から始まった今回の騒動は、馬場氏への対応だけでなく、本家と数多くの〇〇版をどう区別するのかという話にまで発展しました。
派生版が増え、「令和の虎」という名前に関わる人が多くなったからこそ生まれた、現在の令和の虎ならではの課題ともいえそうです。

