お笑い芸人の長州小力さんが、2026年9月26日公開の「令和の虎」に916人目の志願者として登場しました。
今回の目標は、25年続く西口プロレスを再び後楽園ホールで開催し、満員にすること。希望金額は500万円です。
現在の集客には苦戦している一方、プレゼンではドラゴン細井氏とのプロレスさながらの掛け合いが繰り広げられ、さらにちぃたん☆選手も登場。細井氏をはじめ虎たちまで実演に巻き込み、西口プロレスならではのライブ感をその場で伝えました。
スポンサー支援の話から「一緒に興行を作る」方向へ議論も広がり、最終的には5人の虎が100万円ずつ支援し、500万円の完全ALLを達成しています。
目次
25年目の西口プロレス、新宿FACE閉館で迎えた大きな岐路
西口プロレスは2001年にスタートした、お笑い芸人を中心とするプロレスコント集団です。
長州小力さんは、ここ数年「何かを変えなきゃいけない」と感じていたと説明。さらに、約20年にわたって興行を行ってきた新宿FACEが2026年9月で閉館することになり、今後どこで活動を続けるのかという問題にも直面しました。
そこで長州小力さんが新たな舞台として掲げたのが、後楽園ホールです。今回の「令和の虎」では、再び後楽園ホールを満員にするための支援を求め、現在の西口プロレスが抱える課題も率直に語りました。
現状は決して順調ではありません。長州小力さんによると、400人ほど入る会場でも「200人行ったらいいぐらい」の集客状況。一方、後楽園ホールは約2,000人規模で、「今の実力だと頑張って1,000人行くかな」と率直に語っています。
かつて満員にした経験がある場所とはいえ、現在の集客から考えれば簡単な挑戦ではありません。25年目の節目を迎えた西口プロレスにとって、後楽園ホールへの再挑戦は今後の活動を左右する大きな勝負となります。
狙うのはプロレスファンだけじゃない、「第2章」で変えたい興行の形
後楽園ホールを埋めるために、長州小力さんは従来のプロレスファンだけをターゲットにしていません。
5〜6試合ほどを行い、その合間にはアイドルなどにも出演してもらう構想を紹介。「知らない人にこそ参加してもらいたい」と話し、プロレスに馴染みのない層まで楽しめるイベントを目指しています。
特にこだわっていたのが、生で見る意味です。
映像では入場シーンがカットされたり、編集によって印象が変わったりすることに触れ、「見に来ないと楽しめないイベントっていうのがプロレスの良さ」と説明。子どもから年配者まで同じ空間で楽しめることも、プロレスの魅力として挙げました。
さらに、これまでのお笑いライブに多かった低価格路線からも脱却し、「第2章」としてチケット価格を見直す考えを披露します。
単に大きな会場へ移るのではなく、客層、演出、価格まで含めて、西口プロレスの次の形を作ろうとしていました。
ちぃたん☆選手が参戦、虎たちの前で「ライブ感」をそのまま実演
西口プロレスを知らない虎たちへ魅力を伝えるため、長州小力さんが連れてきたのがちぃたん☆選手です。
まずは長州小力さんとの軽い試合を見せ、その後は虎も参加。稲葉信氏がチョップを体験し、ドラゴン細井氏や西田拳氏も技を受けるなど、スタジオは一気にプロレス会場のような空気になりました。
この場面について、長州小力さん自身が「こういうライブ感がちょっと楽しい」と説明。予定通りには進まないやり取りや、その場で予想外の展開が生まれることも、西口プロレスならではの面白さだと語っています。
さらに西口プロレスでは、通常のプロレスとは異なり、会場にも実況・解説の声が流れ、試合へツッコミが入るスタイルを採用。技そのものだけでなく、選手同士の掛け合いや予想外の展開まで笑いに変えていきます。
実演後には虎から「めっちゃ楽しかった」「見てるだけでもかなりおもろかった」と声が上がり、説明だけでは伝わりにくかった西口プロレスの雰囲気を、その場で体感してもらうことに成功しました。
哀川翔さんらも参戦、長州小力が持つ「人を巻き込む力」
後楽園ホールを満員にするうえで、もうひとつ大きな材料となったのが長州小力さんの人脈です。
過去にはゴルフ場で知り合った哀川翔さんが西口プロレスを観戦し、その後リングへ参戦。さらに、その姿を見に来た勝俣州和さんまでリングに上がる流れになったと振り返りました。
今回も虎たちへ求めていたのは、スポンサーとして資金を出してもらうことだけではありません。
長州小力さんは、選手・セコンド・実況・解説などの形で虎にも出演してほしいと提案。虎同士の関係性を試合に持ち込む案や、「令和の虎」と西口プロレスを掛け合わせる企画まで話が膨らんでいきます。
さらに、ちぃたん☆選手とのYouTubeコラボが可能だと分かると、スポンサー獲得にもつながるのではないかという声が上がりました。
「誰が出るのか」そのものを興行の魅力にできる点は、25年間で築いてきた西口プロレスならではの武器になりそうです。
5,000円では足りない?集客と収益の現実にも虎が切り込む
一方、企画がおもしろいだけで約2,000人規模の会場を埋められるとは限りません。
長州小力さんは当初、チケット価格を5,000円ほどと想定していましたが、計画を見た虎からは「もう少し上じゃないと合わないかもしれない」との指摘が入ります。
そこから高価格帯のVIP席を設ける案も浮上。後楽園ホールでは集客数だけでなく、1人あたりの売上も考える必要があります。
長州小力さんの説明では、1,000人以上が入った場合は利益を支援者へ還元し、2,000人を集客できれば500万円が戻るイメージを想定していました。
現在は200人集まれば良いほどの状況だということを考えれば、大幅な集客増が必要です。
その差を、著名人、ちぃたん☆選手、令和の虎との企画やスポンサーによってどこまで埋められるのか。盛り上がったプレゼンの裏では、興行として成立させるための課題もはっきり見えていました。
後楽園ホールの先には東京ドーム、長州小力が語った本気の目標
長州小力さんが目指しているのは、一度だけ後楽園ホールで大会を開くことではありません。
「1発で終わらせたいとは思っていない」と話し、毎月ではなく、内容や集客を保てる2〜3カ月に1度ほどの継続開催をイメージしていることを明かしました。
そして、その先に掲げたのが東京ドームです。
その言葉の背景には、本人とプロレスとの長い関係があります。幼い頃から身近にプロレスがあり、自身も「長州小力」として人生が変わったと説明しました。
「誰かの人生の変わるコンテンツにはしたい」と話し、最後には「好きとか嫌いとかじゃなくて、これが僕の人生」とまで語っています。
後楽園ホールを満員にすることだけでなく、その先も西口プロレスを続け、新しい世代へ届けていく。ここまでの構想とプロレスへの思いを聞いたうえで、虎たちは最終判断へ進みました。
5人が100万円ずつ出資、長州小力は500万円の完全ALL
最終判断では、5人の虎がそれぞれ100万円ずつ出資することで一致し、長州小力さんは希望額500万円の完全ALLを達成しました。
ドラゴン細井氏は、虎自身も参加できることや、強力な仲間を巻き込める点に加え、プロレス文化を次の世代へつないでいく意味にも言及。ほかの虎からも、実際にプロレスを体験したおもしろさや25年間続けてきた歴史、長州小力さんの人柄や人脈が評価されました。
完全ALLを受けた長州小力さんは、虎たちが楽しんでくれたことへの喜びを語り、「また楽しい自分の人生の楽しみができた」とコメントしています。
さらに「いいものを絶対やります」と約束し、収録後には会場について「後楽園ホールで間違いない」としたうえで、具体的なイベント内容は虎たちとこれから吟味していくと説明しました。
25年目の節目でつかんだ500万円の支援を、どのような興行へつなげていくのか。長州小力さんと虎たちによる後楽園ホール再挑戦は、ここから本格的に動き始めます。
関連リンク
西口プロレス:公式サイト|チケット販売特設サイト

