「令和の虎」に出演したダブルダッチ世界王者・田中祐輝さんが、子ども向けアーバンスポーツ総合拠点「URBAN SPORTS BASE NAGOYA(USBN)」の立ち上げを進めています。
田中さんは番組で、ダブルダッチやダンス、パルクールなどを一つの場所で学べる拠点を作り、子どもたちが夢中になれる文化を広げたいとプレゼン。収益性やターゲット、代表者としての見せ方まで虎から厳しく問われました。
その挑戦は現在、施設として具体化し、2026年10月にはプレオープンイベントも開催されています。
世界王者として競技を続けてきた田中さんが「令和の虎」で何を訴え、どのように構想を形にしてきたのかを振り返ります。
目次
世界王者・田中祐輝さんが「令和の虎」で500万円を希望
田中さんは2026年8月31日公開の「令和の虎」に、906人目の志願者として登場しました。
立命館大学卒業後に株式会社マイナビへ入社し、会社員として働きながら競技を続け、2017年にはダブルダッチの世界大会で優勝。独立後は各地でスクールやイベントを展開し、出演時には約50カ所・約350人規模のスクールを運営していました。
今回のプレゼンで掲げたのは、ダブルダッチやダンス、パルクールなどを一つの場所で学べるアーバンスポーツ総合拠点です。
「日本初のアーバンスポーツ総合拠点を作り、子どもたちが夢中になる文化を全国へ広げたい」と500万円の投資を希望しました。
プレゼン冒頭ではダブルダッチを実演し、虎たちもロープの中へ参加。開始早々からスタジオを巻き込み、教え方や場を盛り上げる力にも評価の声が上がりました。
50拠点から「集まる場所」へ、田中さんが専用スタジオを作る理由
田中さんはこれまで、ダンス教室や体操教室などの空いている時間を借りながら、各地でダブルダッチスクールを展開してきました。一方、拠点が分散することで子ども同士の交流が生まれにくく、仲間と切磋琢磨できる環境を作りづらいという課題も感じていたといいます。
そこで考えたのが、ダブルダッチだけでなく、ダンスやパルクールなども一つの場所に集まる専用スタジオです。
その背景には、競技を通じて変化した子どもたちの姿がありました。学校に行っていなかった子が仲間とのつながりをきっかけに再び通えるようになったり、人前で話すことが苦手だった子が自信をつけたりした例を紹介しています。
田中さんが目指すのは競技人口を増やすことだけではなく、アーバンスポーツを通じて「自分に自信を持てる子を増やす」ことです。本気で取り組む子どもが生まれ、その姿に憧れて新たな仲間が集まる。そんな循環を生み出す場所として、専用スタジオを構想しました。
「儲からなそう」「長袖で来るべきだった」虎から厳しい追及
実演で虎たちを巻き込んだ一方、事業の話に入ると「巻き込み力はいいけど、なんか儲からなそうですね」と厳しい一言が飛びました。ダブルダッチに強みを持つ田中さんが、なぜダンスやパルクールまで含めたアーバンスポーツ全体に事業を広げるのかも問われます。
さらに議論の焦点となったのが、半袖から見える田中さんのタトゥーでした。「親として小さい子を行かせるか」「ターゲットとやっていることが違うのでは」と疑問が続き、ついには「それで言ったらやっぱり長袖で来るべきだったんじゃないですか」と踏み込んだ指摘も出ます。
田中さんは、世界一になっても競技自体を見てもらえなかった経験から、見た目を含めた偏見を変えていきたいと反論。しかし虎からは「会ってもらえば分かってもらえる、というのは押し付けがましい」「田中さんのエゴが勝ってしまった」と、子どもではなく保護者が習い事を選ぶ現実を突きつけられました。
それでも田中さんは「ありのままでいい」と子どもたちに伝えたいという思いを曲げません。事業の収益性だけでなく、自身のスタイルと子ども向け事業のあり方まで問われる展開となり、ファイナルジャッジを前に評価が大きく揺れる場面となりました。
評価が割れる中、最後の100万円で完全ALLへ
ファイナルジャッジでも虎たちの評価は割れました。平出心氏は子ども向け事業とストリートカルチャーのイメージへの懸念からNOTHINGを選択します。
一方、迫佑樹氏が100万円、東将大氏が200万円、河原由次氏が100万円を出資し、合計400万円まで到達しました。
残る100万円の判断を託された林尚弘氏も収益性の低さには懸念を示したものの、「こういうスクールがあってもいい」「人生をかけている感じがした」と田中さんの覚悟を評価。
最後の100万円が積まれ、希望額500万円の完全ALLが成立しました。
田中さんは結果を受け、以前から「令和の虎」への出演を考えていたものの、一度しか出られない中で何を提案するべきか悩んでいたと告白しました。
仲間と準備してきた思いが伝わったことに喜びを見せ、「必ずダブルダッチ、アーバンスポーツを大きくしていく」と決意を語っています。
令和の虎 志願者募集
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「USBN」がプレオープン!子どもたちを迎える拠点が形に
田中さんが番組でプレゼンした「URBAN SPORTS BASE NAGOYA」は、2026年7月31日の物件契約を経て、8月1日から施工がスタートしました。
その後、10月2日にはレッスンスペースが8割まで完成。同日から4日までプレオープンイベントを開催し、ダブルダッチ・ダンス・アクロバットを無料で体験できる機会を設けています。
株式会社KOERUの公式サイトにもUSBNはアーバンスポーツ拠点として掲載され、スクール・イベント・育成を行う場所として紹介されています。
さらに施設づくりを支援するクラウドファンディングは、10月23日時点で支援総額134万2,000円、支援者112人に到達。田中さんが番組で語った構想は、実際に子どもたちが集まる場所として具体化しています。
11月にはオープニングイベントも予定、目指すのは全国への広がり
USBNの取り組みは、プレオープンで終わりではありません。CAMPFIREでは2026年11月にオープニングイベントを予定しており、生徒によるパフォーマンスやワークショップなどを実施するとしています。
株式会社KOERUは、ダブルダッチの技術だけでなく、コミュニケーション力や自立心、挑戦する力を育てるスクールを全国へ広げていく方針も掲げています。
「令和の虎」でも田中さんは、アーバンスポーツを10年、20年、その先まで長い目で育てていく考えを語っていました。USBNは、子どもたちが集まり、選手や仲間が育ち、そこから新たな文化が生まれる循環を作るための最初の拠点となります。
世界王者としてダブルダッチに向き合ってきた田中さんの挑戦が、ここからどこまで広がっていくのか。今後のUSBNとアーバンスポーツ文化の展開に注目です。
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田中祐輝さん:note

